食品安全情報blog過去記事

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ウスターソースの無許可色素Sudan I汚染 

バックグラウンド情報・プレスリリース・委員会の決定
Chemical Safety of Food - Fraudulent Practices
Contamination of Worcester sauce by the unauthorised colour Sudan I background information, press release and Commission Decisions
http://europa.eu.int/comm/food/food/chemicalsafety/fraudulent/index_en.htm

1.英国の状況の背景
英国はSudan I色素汚染されたウスターソースについての状況を報告した。この色素はウスターソースを作るのに使ったチリパウダーに含まれており、このウスターソースがさらに他の製品の材料として使われていた。
このチリパウダーは2002年に輸入されたものであった。イタリアからウスターソース中に3ppmの色素が検出されたという報告を受け、英国が検査を行ったところチリパウダー中に80ppm(mg/kg)の濃度で検出された。英国内でこのソースを納入している業者200のうち、少なくとも20業者は製品を英国以外のEU加盟国に納入していた。英国は少なくとも420の加工食品にウスターソースが使われていて回収すべきと発表した。また情報は得られ次第少なくとも一日一回はFSAのウェブサイトで更新されると報告した。

2.委員会からの要請
委員会は英国が加盟国への情報伝達をRASFFシステムではなくウェブサイトで行うとしたことを遺憾なことだとし、英国に加盟国への情報伝達はRASFFを使うよう依頼した。
また会合で提供された情報が各国内で調査を行うために充分なものではなかったため、英国に汚染されたソースが納入されていた全ての業者を特定するよう要請した。
現状では全てのEU加盟国が汚染されたソースの納入業者を特定することに努力することで合意した。