食品安全情報blog過去記事

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実験段階トウモロコシの無承認放出について

Unapproved Release of Experimental Corn Probed
March 24, 2004(2005の間違いと思われる)
http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/newcom/2005/20050324e.shtml
CFIAとヘルスカナダはオンタリオ州ケベック州に実験段階の遺伝子組換えトウモロコシが間違って栽培されていたことについて調査を行っている。
Syngenta Seeds Inc社のBt10トウモロコシがオンタリオケベックの一部の農場(35ヘクタール)で栽培されていた。このトウモロコシは試験用に用いられていたもので、栽培や飼料・食品への使用は認められていない。
CFIAとヘルスカナダはこの件を緊急に調査し、得られる情報を基に予備的健康リスクアセスメントを行い、Bt10トウモロコシがヒト健康にリスクとなる可能性はないと結論した。また環境や家畜へのリスクもないと結論した。
Syngentaからの報告を受け、CFIAは米国USDA・FDAEPAと協力して作業を進めている。Bt10はBt11と同じ遺伝子を用いて作成されたもので、Bt11は1995年に米国で、1996年にカナダで栽培と飼料や食品への使用が認可されている。Syngentaは関連種子の廃棄を行っている。
調査が終わり次第CFIAは必要な対策をとる。