食品安全情報blog過去記事

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無認可遺伝子組換え(GM)トウモロコシの放出に関するファクトシート

Fact sheet: Release of unapproved genetically modified (GM) corn
21 April 2005
http://www.foodstandards.gov.au/mediareleasespublications/factsheets/factsheets2005/releaseofunapprovedg2878.cfm
米国で2001年から2004年の間にGMトウモロコシの一種Bt10が偶発的に少量栽培され食品や飼料として使われた。Bt10はオーストラリアや他の国では認可されていない。
オーストラリアの動物飼料や加工食品に入った可能性は小さい。
Syngentaがこの事件に責任があり、2005年3月22日のNatureの記事に報告され、2004年の終わり頃には米国に情報を伝えていたがオーストラリアに知らされたのは最近になってからである。
SyngentaによればBt10トウモロコシの生産量は少なく(米国の生産量の0.01%)、海外に飼料や食品として使われた量はごく一部(0.002%)である。オーストラリアの検疫では飼料用輸入トウモロコシは全て失活させ破砕させることを要求している。
FSANZはBt10トウモロコシに関する情報をSyngentaから受け取り、安全性評価を行った。認可済みのBt11と比較し、Bt11にはない機能のない抗生物質耐性マーカー遺伝子BLAは食品の安全性には影響がなく、米国から輸入されたトウモロコシ製品に安全上の問題はないと結論した。
FSANZはSyngentaを含むバイオテクノロジー企業に対して、GM食品に関する何らかの問題があったときには早期に情報を提供するよう申し入れる。


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