April 27, 2005
U.S. Environmental Protection Agency's Statement on Bt10
http://www.epa.gov/pesticides/biopesticides/pips/bt10_statement.htm
EPAはBt10に含まれるBacillus thuringiensis (Bt) Cry1Abタンパク質について1996年に耐性免除exemption from toleranceを許可しており、2001年には再評価を行っている。この承認は全てのBt Cry1Abタンパク質についてのもので、Bt10、Bt11、MON810、 Event 176など他のCry1Abタンパク質発現品種にも適用される。
SyngentaはBt10の挿入遺伝子配列についてのデータをEPAに提出した。Bt10とBt11の挿入遺伝子のコード領域の遺伝子配列は同一で、発現するタンパク質はCry1Abと不活性なマーカーPATである。またウエスタンブロットにより葉から抽出したCry1Ab及びPATタンパク質はBt11と免疫学的に同じであることを確認した。またBt11のCry1Ab発現量は257-457 ng/mg 可溶性タンパク質であるのに対してBt10のCry1Ab発現量は< 1 ng/mg 可溶性タンパク質である。この発現量の低さからは環境影響は低いと考えられる。
Bt10は他にBt11にはないアンピシリン耐性マーカー遺伝子を持つが、この遺伝子は細菌プロモーターの制御下にあるためトウモロコシでは発現しないと考えられる。このマーカー遺伝子はEvent 176トウモロコシと同じものである。
Cry1AbとPATについての評価文書は以下。
Bacillus Thuringiensis CryIA(b) Delta-Endotoxin and the Genetic Material Necessary for Its Production in All Plants; Exemption from Requirement of a Tolerance
http://www.epa.gov/fedrgstr/EPA-PEST/1996/August/Day-02/pr-838.html
Phosphinothricin Acetyltransferase and the Genetic Material Necessary for Its Production in All Plants; Exemption From the Requirement of a Tolerance On All Raw Agricultural Commodities
http://www.epa.gov/fedrgstr/EPA-PEST/1997/April/Day-11/p9373.htm
FDA 米国
