食品安全情報blog過去記事

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指令 2001/18/EC下でのモンサント社からの昆虫耐性遺伝子組換えトウモロコシMON863 x MON 810の輸入・加工のための市場流通通知に関するGMOパネルの意見

Opinion of the GMO Panel related to the Notification for the placing on the market of insect-protected genetically modified maize MON 863 x MON 810, for import and processing, under Part C of Directive 2001/18/EC from Monsanto
14 July 2005
http://www.efsa.eu.int/science/gmo/gmo_opinions/1030_en.html
これまでEFSAはMON 863 x MON 810について二回の意見を答申している。
2004年4月2日にはMON 863 x MON 810のデータに加えてMON 863とMON 810の単一挿入系統のデータも用いて市場への流通は許容できると結論している。しかしながら追加のラット90日間試験の必要性について意見が分かれた。そのためEFSAは評価の最終化のためにデータを要求することにした。
ラット90日間試験のフルデータが提出され、再度GMOパネルが評価を依頼された。EU規制が変更されたため、適用される規制が変更されている。
MON 863は昆虫耐性タンパク質としてcry3Bb1を発現し、MON 810はCry1Abを発現する。
MON 863 x MON 810は両者の交配種で、それぞれのタンパク質のアレルギー性などについては単一挿入種で既に評価済みで、意見も発表されている。90日間亜慢性試験の結果でも何の有害事象も見られておらず、GMOパネルは安全性に問題はないと結論した。
輸入と加工に関する通知には科学的情報は必要ではなく、意図しない環境影響は伝統的トウモロコシの場合と同様であるということに同意する。結論としてGMOパネルはMON 863 x MON 810は提案された使用方法ではヒト・動物の健康及び環境への有害影響はないと考える。



香港保健省