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アスパルテームについての新しいデータ

July 15, 2005
http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=30720&Pge=0&CCH=050718160948:26:4&cwSID=B2470C7BC1CF4EA7BF2F846F3F6861FB&AID=0
AFSSAは2000年10月16日にアスパルテームと脳腫瘍の関連について諮問され、2002年5月に意見を提出している。ラットで行われた新しい研究がボローニャの研究所から発表され、新たな疑問を提出している。


コミュニケ(プレスリリース)
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/CPaspartame150705.pdf
AFSSAは2000年10月16日にアスパルテームと脳腫瘍の関連について諮問され、2002年5月に意見を提出した。その中でヒト及び動物の脳腫瘍とアスパルテーム暴露との関連は見いだせないとしている。
この意見はヨーロッパレベルで評価され確認されている。
昨日ボローニャの研究所がラットでの実験結果を発表し、脳腫瘍との関連は無かったが別の疑問を提起した。この予備的結果は確認が必要で、EFSAが評価を行う。AFSSAもこの評価に貢献する。


2002年5月の意見
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/actu/aaat2000sa0249.pdf
PDF 18ページ 結論部分のみ
アスパルテームは生体内温度では安定で、高温での主要分解産物はジケトピペラジンである。両物質についての安全性はヒト及び動物での多数の試験により確認され、アスパルテームについてのADI 40 mg/kg/dayおよびジケトピペラジンのADI 7.5 mg/kg/dayが計算されている。アスパルテーム代謝物は食品中に存在するものや細胞が内因性に作り出すものである。アスパルテームフェニルアラニンのマイナーな摂取源である。またアスパルテームとジケトピペラジンに遺伝毒性はなく発がん性試験からも脳腫瘍発生との関連は見られない。アスパルテームの販売量とヒト脳腫瘍が増加しているかもしれないこととの関連を推定したOlneyらの疫学研究はその推定を正当化する科学的根拠がない。
結論としてAFSSAは現在の科学的知見からはアスパルテーム摂取とヒト又は動物での脳腫瘍発生に何の関連もないと判断する。