食品安全情報blog過去記事

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輸入うなぎ加工品などにマラカイトグリーン(malachite green)広く検出

(2005.08.18)
http://www.kfda.go.kr/cgi-bin/t4.cgi/intro/bodo.taf?f=user_detail&num=812
食品医薬品安全庁と海水部国立水産物品質検査員は、輸入魚類に発ガン性の可能性があるとして使用禁止になったマラカイトグリーンを使っているという国外情報により2005年7月26日に一次検査結果を報道した後、合同で追加調査を行った結果、輸入段階のベトナム産ウナギ加工品1社1製品、中国産活きウナギ2社3製品からマラカイトグリーンを検出した。
* これまでの合計でマラカイトグリーンが検出されたのはウナギ加工品7社7製品、活きウナギ3社4製品
また2005年7月14日以前に通関して流通中の32社のウナギ加工品60件中 25社48製品でマラカイトグリーンが検出されたことを発表した。
食品医薬品安全庁は2005年7月14日から現在まで、輸入段階でマラカイトグリーンが検出されたウナギ加工品約75トン、活きウナギ16トンと、流通中に検出されたウナギ加工品約142トンに対して食品衛生法規定により通関禁止・返送・他の用途への転換・廃棄措置を指示した。
また中国産ウナギ以外にナマズベトナム産ウナギ・ナマズ及びこれらを原料にした加工品にマラカイトグリーンを使っている可能性があると判断して検査を拡大した結果、8月8日ベトナム産ウナギ加工品(調味ウナギ5.2トン)からもこれら成分が検出されたため通関を禁止して返送又は廃棄処置を執った。輸入段階の活ニベ4件及びナマズ2件からはマラカイトグリーンは検出されなかった。
一方中国政府は今回の問題のため全てのウナギ製品の輸出を一時的に中断して検査を強化するなどの措置を執っており、検査の結果合格した製品のみを輸出するよう対策していると連絡してきた。しかし中国以外にもベトナムから輸入される水産物にもマラカイトグリーンが広く使用されている可能性があるとの判断で国内・外食品安全情報の迅速収集・分析機能を強化すると同時に、海水部と協力して輸入水産物による消費者の健康保護に最善をつくすと発表した。