食品安全情報blog過去記事

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NZガーデナーの編集者へ

To the Editor, NZ Gardener
28 October 2005
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-responses/nzgardenerletter.htm
NZ Gardener 2005年11月号の「11月の作業」と題された記事についてコメントする。
この記事でウシ・ウマ・ニワトリなどの糞尿を水で薄めて液肥にしてレタスなどのサラダ用野菜に与えるとの記載がある。読者がこのようなことを実践すると下痢や嘔吐などの食中毒になるリスクがある。なぜならば糞尿にはCampylobacter、Salmonella及び病原性大腸菌などの病原細菌が存在することが知られ、これら細菌はかなりの期間生存することがあるからである。病原性大腸菌はウシの糞の中で夏には60日まで生存し、汚染糞尿をかけたサラダ野菜は200日以上サルモネラ汚染される。
安全な液肥を作るには、動物の糞尿をコンポストに入れて高温で病原性細菌を殺し、できた肥料を水に浸して液肥とする。あるいは本に記載してあるように糞尿を水で薄めた後、少なくとも1ヶ月以上放置して発酵させてから使うことである。


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