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食品中に存在する残留農薬:複数残留のリスク評価は最適化されるべきである

15.11.2005
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/6994
果物や野菜の残留農薬検査を行うと複数の物質が検出されることがある。異なる農薬の混合物によるヒト健康影響についてはわずかのデータしかない。将来的に食品中の複数残留農薬のヒト健康影響のわかりやすい評価のために、適切な概念が開発されるべきである。
11月9-10日に開催されたBfRのフォーラムでは評価のための適切なモデルについて議論が行われた。
食品中の残留農薬は他の全ての汚染化学物質同様に望ましいものではないが、必ずしも技術的に避けられるわけではない。複数の残留農薬はいろいろな理由で検出される。害虫が複数いれば意図的に複数の農薬を使うし、違う薬品を使っている産地の違う農産物が流通過程で混じれば複数の物質が検出される。
基本的には個々の残留農薬については消費者の健康に悪影響がないように最大量が設定され、規制値を超えていれば流通されない。しかし基準値以下の複数の物質が存在するときの評価方法については?
複数残留農薬の健康評価のために、BfRは毒性メカニズムが同じ物質をグループ化して毒性影響の重み付けのために等価係数を付与して評価することを提案している。


ジャーナリスト向け解説ページは以下
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/6978
複数残留農薬とは何か、農薬の安全性評価はどのように行われているか、何が問題か、などについて解説している。



フィリピン保健省
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