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香料グループ評価20:化学グループ23のベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、関連アセタール、安息香酸及び関連エステル に関するAFCパネルの意見

Opinion of AFC Panel on a request from the Commission related to Flavouring Group Evaluation 20: Benzyl alcohols, benzaldehydes, a related acetal, benzoic acids, and related esters from chemical group 23 (Commission Regulation (EC) No 1565/2000 of 18 July 2000)
09 January 2006
http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1292_en.html
今回の評価は35物質についてである。このうち3つはキラル中心を持ち、商業製品にはどの鏡像異性体が多いのか不明である。また3物質は幾何異性体をもち、そのうち一つについては商業製品に異性体のどれが多いのかの情報がない。
33物質は構造クラスI、1物質は構造クラスII、1物質は構造クラスIIIに分類される。 18物質が天然に食品中に存在する。
MSDIによる摂取量評価ではこれら35物質のヨーロッパにおける摂取量は0.001-10microg/人/日であり、各構造クラスの懸念閾値レベル以下である。遺伝毒性や発がん性データからも問題はない。従ってMSDIアプローチではこれら物質の安全性に問題はない。
mTAMDI法による推定では構造クラスIの33物質の摂取量推定は1300-3700 microg/人/日で、5物質を除き懸念閾値を超えているで。構造クラスIIの物質の推定摂取量は1600microg/人/日、構造クラスIIIの物質は3700 microg/人/日で、いずれも懸念閾値レベルを超えている。従って35物質中30物質についてはより信頼できる暴露データが必要である。
さらに異性体のあるものについては、異性体存在比についての情報も必要である。