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香料グループ評価17:化学グループ24のピラジン誘導体 に関するAFCパネルの意見

Opinion of the AFC Panel on a request from the Commission related to Flavouring Group Evaluation 17: Pyrazine derivatives from chemical group 24 (Commission Regulation (EC) No 1565/2000 of 18 July 2000)
09 January 2006
http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1291_en.html
18種のピラジン誘導体、そのうち3つはキノキサリン、について評価した。
3物質はキラル中心を持ち、商業製品にはどの鏡像異性体が多いのか不明である。
14物質は構造クラスII、4物質は構造クラスIIIに分類される。17物質が天然に食品中に存在する。
MSDI法による摂取量推定では15物質は構造クラスII及びIIIの懸念閾値レベル以下である。15のアルキル及びシクロアルキル置換ピラジンには遺伝毒性はないが、キノキサリンとその誘導体である2-メチルキノキサリンにはin vitroの遺伝毒性を示すデータがある。従ってこれらと、その構造上の関連物質2,3-ジメチルキノキサリンについては適切なin vivo遺伝毒性データが必要である。残り15物質中14物質については無害な物質に代謝されると考えられるが、イオウ含有化合物については活性遊離チオールが生成する可能性がある。
mTAMDI法による摂取量推定では14の構造クラスII物質については懸念閾値レベル以下である。構造クラスIIIの1物質については懸念閾値を上回っており、より信頼できる暴露データが必要である。



EU
食品獣医局監査報告書
Food and Veterinary Office - Inspection reports