食品安全情報blog過去記事

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健康強調表示の提案と果物の糖量

Health claims proposal and sugar levels of fruit.
20 January 2006
http://www.foodstandards.gov.au/mediareleasespublications/factsheets/factsheets2006/healthclaimsproposal3128.cfm
最近新鮮な果物は天然に含まれる糖の含量が多すぎるので健康強調表示ができなくなるだろうとの報道があった。これは正確ではない。FSANZは塩分や脂肪や糖分の多い食品の健康強調表示は禁止するが、果物や野菜のような健康的な食品には健康強調表示を認めるつもりである。
現在FSANZは健康強調表示基準提案についてパブリックコメントを募集中である。
提案されている糖分上限は「ビッグバナナブランドのバナナは消化管の健康に良い食物繊維がたっぷり」のような特定ブランドの果物に一般レベル健康強調表示が結びつけられているようなわずかな場合にのみ適用される。多くの果物はブランド名ではなく「リンゴ」や「ゴールデンデリシャス」のように果物の名前で販売されている。提案されている上限は新鮮な果物に関する健康的食事の健康強調表示の多くには当てはまらない。
現在行っている新しい健康強調表示基準についてのパブリックコメントの締め切りは2006年3月31日である。
健康強調表示基準では一食あたり糖分16g、飽和脂肪4g、塩分325gの上限が設定されている。
また糖分は天然由来であろうと添加されたものであろうと同じに扱っている。
果物は健康的な食生活の一環として、オーストラリアでは一日5単位の野菜と2単位の果物を食べるように薦めている。ニュージーランドでは一日5単位の果物や野菜、少なくとも野菜3単位果物2単位を食べるように薦めている。多くの人がこれに達していない。
果物の糖分を含め、健康強調表示基準の最終化には現在消費者や専門家などのアイディアを募集中である。