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子どもの健康と環境指標に関する北アメリカ報告書

North American report on children’s health and environment indicators a global first
26 January 2006
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2006/pr04/en/index.html
環境協力委員会CECとカナダ・メキシコ・米国政府の協力による世界初の子どもの健康と環境指標に関する報告書が発表された。
環境指標としては3テーマ13種。
テーマ1:喘息と呼吸器系疾患
大気汚染の指標として、基準値を超える汚染地域の子どもの喘息、室内空気汚染の指標として受動喫煙に曝されている子どもとバイオマス燃料の燃焼による排気に曝されている子ども、喘息患者率
テーマ2:鉛やその他有害物質への暴露
血中鉛濃度、鉛を含む家に住む子ども、産業用鉛排出のPRTRデータ、153の化学物質の産業排出PRTRデータ、食品中残留農薬
テーマ3:水由来疾患
飲用水道水が入手できない子どもの率、基準に満たない水しか飲めない子どもの率、下水施設のない家庭の子どもの率、水由来感染症罹患率と死亡率
この報告によれば北アメリカの子どもたちは環境暴露によるリスクに曝され続けており、この報告でわかったデータの不足を埋める必要がある。子どもの喘息については三カ国で完全に報告されている。
子どもの喘息は三国で増加しており、主な原因は大気汚染(オゾンと粒子状物質)と考えられる。鉛は無鉛ガソリンの普及などで減少傾向、水の衛生状態についてはメキシコでまだ問題が大きい、など。
CECのプレスリリース
http://www.cec.org/news/details/index.cfm?varlan=english&ID=2693

報告書は以下のサイトからダウンロードできる
http://www.cec.org/pubs_docs/documents/index.cfm?varlan=english&ID=1917
PDF / 6 MB / 144 pages