食品安全情報blog過去記事

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2006年2月15日の公開電話会議で評価されるPFOAリスクアセスメント案

Perfluorooctanoic Acid Risk Assessment (PFOA) Draft Report for Review at the February 15, 2006 Public Teleconference
2006年1月20日案 引用しないこと
http://www.epa.gov/sab/pdf/2006_0120_final_draft_pfoa_report.pdf
1.PFOAによる齧歯類での肝発ガン作用はPPARαの活性化を介するものであると考えられる。しかし他にも関与するメカニズムがあるかもしれない。(肝発ガンについてはヒトには適用できないということ)
2.PFOAの発がん性については当初「発がん性を示唆するものの充分ではない」‘suggestive’ evidence of carcinogenicity but not sufficient であると結論されていたが「ヒトに対して発がん性がありそうだ」‘likely to be carcinogenic to humans’の方がいいとする意見が多かった。但し委員の中にはsuggestive以上の結果はないと主張する人もいる。
3.リスクアセスメントに適切な毒性学的エンドポイントが何かについてはさらに研究が必要。委員の間に合意は得られなかった。
4.リスクアセスメントについて。暴露マージンMOEの導出に必要な暴露量推定や種間外挿などについてはいくつかの方法とその欠点などが提示されている。

この案に関しては3MとDuPontからパブリックコメントが寄せられている
http://www.epa.gov/sab/pdf/3m_ltr_re_draft_pfoa_panel_report.pdf
http://www.epa.gov/sab/pdf/rickard_dupont_comments_re_draft_pfoa.pdf
発がん性の根拠となった発ガン試験データ(特に乳腺腫瘍)などについて異議が唱えられている。

会議が終われば議事録が公開される。


USDA 米国