食品安全情報blog過去記事

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BASF Plant Science社からの、デンプン組成の異なる遺伝子組換えジャガイモEH92-527-1の、デンプン製造用及び食品/飼料用としての販売申請に関するGMOパネルの意見

Opinion of the GMO Panel on an application (Reference EFSA-GMO-UK-2005-14) for the placing on the market of genetically modified potato EH92-527-1 with altered starch composition, for production of starch and food/feed uses, under Regulation(EC) No 1829/2003 from BASF Plant Science [1]
24 February 2006
http://www.efsa.eu.int/science/gmo/gmo_opinions/1372_en.html
アミロペクチンアミロース比が高いデンプン組成の遺伝子組換えジャガイモEH92-527-1についての意見である。アミロペクチンデンプンジャガイモは主に産業用にデンプンを製造するのに用いられ、イモを直接ヒトが食べることは想定していない。ジャガイモは閉鎖されたループの中で販売される。
提出された資料は基本的に「GM植物のリスクアセスメントガイダンス」に沿って評価された。このジャガイモはアミロース生合成に必要な顆粒結合デンプン合成酵素蛋白質(GBSS)を阻害してアミロースが少なくアミロペクチン(分岐デンプン)の多いデンプンを含むようにしたものである。選択性マーカーとしてはカナマイシン耐性遺伝子(nptII)を利用している。遺伝子の挿入部位と隣接領域配列には懸念材料はない。
アミロペクチンは主に紙などの非食糧原料に使用される。デンプン抽出後の副産物は飼料などとして使われる。副産物は非GM親系統と安全性は同等である。
GMOパネルはこのジャガイモは提案された使用目的でヒトや動物、環境に悪影響はないと結論する。