食品安全情報blog過去記事

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食品の機能性表示は疾患に言及したり消費者を誤解させるものであってはならない

Functional Food Claims Must Not Refer to Diseases or Mislead Consumers
20 March 2006
http://www.fsai.ie/news/press/pr_06/pr20060320.asp
FSAIは本日アイルランドEUにおける比較的新しい食品部門−機能性食品−についての情報を収載したパンフレットを発行した。近年、例えばコレステロールを下げるとかプロバイオティクスを謳った機能性食品が増加している。機能性食品functional foodsは、広義には基本的な栄養以外に健康に良い又は健康維持に役立つとされる食品である。このパンフレットは主に食品産業向けに規制の状況などの情報を提供する。
機能性食品市場は日本と米国で巨大であり、アイルランドでは現在研究開発が盛んである。機能性食品市場は年に20%拡大しており増加が続くであろうと予想されている。
FSAIは一般の人にとってはバランスの取れた多様な食生活が充分な栄養を供給できると考えているが、機能性食品は多数の疾患のリスクを減らすと宣伝されているため、多くの人々が健康維持のために購入している。FSAIの役割は表示が正確であること、 消費者を誤解させないことを確保することである。
多くの食品企業は機能性食品の開発に投資しているが、ほとんどが新しい食品を販売するために超えなければならない規制のハードルに気がついていない。健康や栄養の強調表示をする食品には適切な科学的/臨床的根拠が必要である。
パンフレット
Functional Food
http://www.fsai.ie/publications/leaflets/functional_food_leaflet.pdf
栄養と健康強調表示、EUにおける食品へのビタミンやミネラルなどの添加はポジティブリスト制により規制される予定であること、アイルランドにおける食品と医薬品の違いなどを短くまとめてある。


EU