食品安全情報blog過去記事

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より安全なアルミニウム調理器具使用のために

(2006.03.20)
http://www.kfda.go.kr/cgi-bin/t4.cgi/intro/gongji.taf?sil=&f=user_detail&num=342
アルミニウムは食品中に天然に存在し、また食品加工工程で添加されることもあり、さらに調理器具や包装容器から食品に移行することもある。
・何故食品中にアルミニウムが検出されるのか?
植物は土壌からアルミニウムを吸収する。一部の野菜やハーブ類には天然にアルミニウム含量が高い。アルミニウムを含む食品添加物は乾燥粉末食品・飲料・加工チーズなどに使用されている。またアルミ製調理器具やアルミ層のある包装材などから食品に移行することもある。
・ 食品と保存
トマト・ルバーブ・キャベツ・果物などの酸を多く含む食品の調理や保存にアルミニウム製品を使うのはあまり良くない。特に長期間アルミニウム容器に保存すると、食味に影響する。アルミニウム摂取量の約20%がアルミニウム調理器具とホイル使用に起因するという研究報告がある一方、アルミの調理器具使用による摂取量はほとんど無視できるという研究結果もある。
・ アルミはアルツハイマー病を誘発するか?
過去40年間に多数の研究が行われ、1997年にWHOは労働によるアルミニウム暴露のない健康なヒトにおいてアルミニウムが有害だという根拠やアルミニウムがアルツハイマー病の原因だという根拠はないと発表している。
・食品中のアルミニウム含量には規制はあるか?
食品と接触する物質に関する規定では、食品と接触する物質は食品を有害にしてはならないとなっている。アルミニウムのような金属は食品の性質・成分・品質を変化させてはいけないことになっている。
英国食品基準庁では英国の食事のアルミニウム平均含量を定期的に調査し、2000年の結果ではアルミニウムの食事からの摂取量はWHOの設定した安全基準(体重 60 kgの成人一日最大許容摂取量 : 60mg)以内であった。
出典
英国食品基準庁ホームページ
(www.eatwell.gov.uk/healthissues/factsbehindissues/aluminium/)