食品安全情報blog過去記事

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飲料水中フッ素に関するEPA基準は保護的ではない

EPA Standard for Fluoride in Drinking Water Not Protective
March 23, 2006
http://www.nationalacademies.org/morenews/20060322.html
4ppmのフッ素を含む飲料水を使っている子どもは重症の歯エナメル質フッ素症になるリスクがある。
ニュースリリース
http://www4.nationalacademies.org/news.nsf/isbn/030910128X?OpenDocument
骨フッ素症についてはさらなる研究が必要、骨の発がん性については研究結果は様々でこの夏発表される結果を待つとしている。

報告書全文は以下から
Fluoride in Drinking Water: A Scientific Review of EPA's Standards
http://www.nap.edu/catalog/11571.html?onpi_newsdoc03222006
(読めるけど全文一括ダウンロードはできない、購入できる、PDFで38ドル)
要約と目次のみなら
http://darwin.nap.edu/execsumm_pdf/11571.pdf


ScienceNOW
水道水のフッ素は多すぎるか?
Too Much Fluoride on Tap?
22 March 2006
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2006/322/2?etoc
米国科学アカデミーNASの発表した報告書によれば、EPAは飲料水中フッ素の最大基準値を引き下げるべきである。
米国では1950年代から虫歯予防のために飲料水にフッ素を添加している。1962年には米国公衆衛生局は0.7-1.2ppmのフッ素添加を推奨した。1986年にはEPAは飲料水中のフッ素の最大基準値を4ppmとした。7年後にはNASはこの基準値に同意した。しかし今回の新しい委員会は異なる結論を導き出した。
変更の理由は、斑状歯についてこれまで美容上の問題だとみなされてきたのが有害健康影響とされたこと、重症のエナメル質のフッ素症は2ppm以下ではほぼゼロであることなどである。


FDA 米国