食品安全情報blog過去記事

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Nature Reviews Cancer

March 2006 Vol 6 No 3
http://www.nature.com/nrc/journal/v6/n3/index.html
2006年連載中のガンの微小環境Tumour Microenvironment関連記事に注目
これまで遺伝子関連の仕事が多かったガンの分野で、遺伝子変異だけでは説明できない事柄も多くわかってきてガン細胞の周囲の細胞や環境への関心が再び高まりつつある。
1975年にBeatrice Mintzらが悪性奇形種の細胞から生きたキメラマウスを作成し、腫瘍細胞でも正常な環境では正常に機能しうることが判明した。その後1982年にBissellらが細胞外マトリクスとその遺伝子発現誘導機能について報告し、注目を集めた。
血管新生や炎症など、これまで別々の分野で調べられている現象が、ガンの微小環境という枠組みの中で理解されることでガンの理解が深まりつつある。