食品安全情報blog過去記事

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ほ乳類への長期リスクを評価するエンドポイント選択に関するPPRパネルの意見

Opinion of the Scientific Panel PPR related to the choice of endpoints to assess the long term risk to mammals.
10 April 2006
http://www.efsa.eu.int/science/ppr/ppr_opinions/1437_en.html
PPRパネルはEFSAより野外のほ乳類について観察された長期毒性パラメーターの環境毒性学的妥当性について諮問された。さらにこれらのエンドポイントはほ乳類への長期リスクの詳細評価において、影響の大きさの解釈を含め、どのように利用されるべきかについても諮問された。
PPRパネルはほ乳類の繁殖周期をリスクアセスメントのために4つのカギとなる時期に分けた。これらは交配までの前繁殖期、妊娠期、子どもの成長期、離乳後の発達と生き残り期、である。これらの時期に適切な試験のエンドポイントを設定した。全てのエンドポイントについての情報は通常毒性試験から得られる。体重などある種のエンドポイントについては環境毒性学的評価に適切な再評価が必要である。
PPRパネルは提案した方法は限られたデータに基づくもので、新しい知見があれば再評価されるべきであることを協調する。
これらのエンドポイントをリスク評価に使う場合のいくつかのオプションについても提案した。重要なのは暴露推定に適切な期間を使用することである。これは指標により異なる。
いくつかの指標については最高となる一日暴露量とNOELとを比較することが適切である。他の指標についてはNOELは時間に比重をかけた平均暴露量と比較されるべきである。
高次のリスクアセスメントにおいては異なる生殖期には異なる暴露推定を用いることが適当であろう。つまり各時期毎に別々のリスク評価を行うということである。こうすることで農薬散布の時期と繁殖周期の関係からリスクを削減する方法がわかるかもしれない。