食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

オランダの研究が食品と食事由来の健康の脅威を同定する

Dutch Research Identifies Top Health Threats from Food and Diet
29 May 2006
http://www.rivm.nl/en/persberichten/Dutch_Research_Identifies_Health_Threats_Food_Diet.jsp
オランダ国立公衆衛生環境研究所Dutch National Institute for Public Health and the Environment (RIVM)が食品と健康に関する報告書を発表した。
この報告書では食品の安全性を改善するよりも健康的な食生活を推進した方がより大きな健康上の利益が見込めると結論している。オランダにおける重大な疾患や死亡の多くは魚や野菜や果物の摂取量不足による。小規模実験の結果から、食生活の改善により約50%の死亡や重大な疾患の予防が可能である。
本文 PDF 364ページ
“Our Food, Our Health: Healthy diet and safe food in The Netherlands”
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/270555009.pdf
食品安全確保の努力の結果、今日のオランダ人はかつてない健康と長寿を手に入れた。しかし公衆衛生上の最大の問題は肥満である。
食品中の化学物質関係では最も損失余命に大きく寄与しているものとしてはアレルゲン、次いでアクリルアミドなどの加工により生じる汚染物質、硝酸塩/亜硝酸塩を挙げている。
微生物や汚染物質などの食品安全上の問題による健康損失より不健康な食生活による健康損失の方が数倍も大きいので政策上の対応が必要であるとしている。但し健康食品については機能が証明されていないことが多く、成分によるリスクもあると指摘している。
オランダにおける健康損失の大きさを表にしたのが38ページ目のTable3 。



ヘルスカナダ