食品安全情報blog過去記事

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臭素化難燃剤:発生、食事からの摂取およびリスク評価

Brominated flame retardants: occurrence, dietary intake and risk assessment
2006-07-05
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/320100002.html
臭素系難燃剤は環境汚染物質で、ヒトフードチェーンに入って食品からヒトに暴露する。さらにハウスダストの吸入により暴露される。臭素系難燃剤は分解されにくく生体に蓄積する性質がある。オランダの食品からは12種の難燃剤が検出され、そのうち11種が母乳中からも検出された。スウェーデンの結果とは異なりオランダの母乳中難燃剤含量は1998年から2003年の間に減少していない。
健康リスク評価には最大許容摂取量との比較が必要であるが、そのような値はポリブロモジフェニルエーテル-99(PBDE-99)でしか設定されていない。現時点ではPBDE-99暴露量はほぼ最大許容摂取量と同じで、直ちに健康リスクとはならない。しかし暴露量が増加すれば状況は変わるため、継続したモニタリングが必要である。
本文 PDF 85ページ
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/320100002.pdf
日本のデータについても説明