食品安全情報blog過去記事

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新興リスクの早期同定に関する科学委員会の意見

Opinion of the Scientific Committee related to the early identification of emerging risks
20 July 2006
http://www.efsa.europa.eu/science/sc_commitee/sc_opinions/1562_en.html
EFSAの任務の一つに新興リスクの同定システムを作ることがある。新興リスク(ER)とは、将来消費者・動物・環境にリスクとなる可能性のある問題で、ERは(1)早期に認識できないハザードへの暴露又は(2)既知のハザードへの新しい/増加した暴露(再興リスクと呼ばれる)のことである。
この任務を遂行するためEFSAは多くの異なる情報源から情報を集める。科学的文献は重要であるが遅い。EFSAのスタッフや科学委員会メンバーによりこの情報源に早くアクセスすることができる。
ERを早期に予想するため、食品や飼料に関するパラメーターの研究が必要である。オランダVWAによるEMRISKプロジェクトにより多数のパラメーターが同定された。これらの指標の評価には多くの資源が必要であり、EFSAのみが長期に実行できる。EFSAはER早期検出のための巨大な一つのネットワーク作りを推奨されているのではなく、多数の小さなネットワークを特定の場合に利用しやすいように組み合わせることなどが考えられる。EFSAは情報の共有や取り扱いや提供に関して透明な方針の同意の下、関係者との早期接触を行うことなどを求められている。
EFSAはERについて新しい貢献を必要とされている。
EMRISK報告書が掲載されている。