食品安全情報blog過去記事

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食品中のフランモニタリングの調査結果及び低減化推進

(2006.07.14)
http://www.kfda.go.kr/open_content/kfda/news/press_view.php?seq=1002
食品医薬品安全庁は2004年米国、ドイツなどで一部食品からフランが検出されたと発表されたことや最近の国際的関心を反映して2005年に国内食品中のフランモニタリング研究を行いその結果を発表した。
フランは無色の揮発性液体で主に化学工場で溶媒として使用される。食品中では炭水化物・脂質・ビタミンC・アミノ酸などが食品の製造・加工・調理工程で一般的に熱処理を行う際に生成する。完全密封された容器や缶詰に入った食品などから検出されている。IARCではグループ2Bの発がん性の可能性がある物質に分類されている。
現時点では具体的な生成メカニズム・低減化又は制御方法開発・モニタリングなどが進行中で国際機関でも先進国でも基準は設定されていない。
2005年食品中フランモニタリング結果の主な内容は、市中流通中の食品187件を検査した結果、
粉ミルク・離乳食類:粉ミルク(不検出−20.7ppb)、,離乳食(2.1−147.7ppb)、乳児飲量(t−21.0ppb)
缶詰め食品類: 果物(t−3.5ppb)、穀類.豆類(t−22.8ppb)、野菜(t−25.0ppb)、肉類(不検出−44.5ppb)、薫製さんま及びかき(199.5ppb、181.5ppb)
コーヒー類 : インスタントコーヒー粉末(22.6−224.5ppb)、原豆コーヒー粉末(267.1−2552.7ppb)
であった