食品安全情報blog過去記事

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カバの安全性に関する医薬品安全性委員会専門家ワーキンググループの報告書

Report of the Committee on Safety of Medicines Expert Working Group on the safety of Kava
July 2006
http://www.mhra.gov.uk/home/idcplg?IdcService=SS_GET_PAGE&useSecondary=true&ssDocName=CON2024228&ssTargetNodeId=663
医薬品安全性委員会(CSM)のカバに関する専門家ワーキンググループ(EWG)は2002年3月に設立された。2002年3月12日の最初の会合で、当時入手できるデータからカバには許容できない特異性肝毒性のリスクがあり、市場から排除すべきだと決定した。
委員会の決定に基づき大臣は禁止令を発表し2003年1月13日に発効した。食品についても同様の規制が行われた。
禁止の際に二年後の見直しが付託されていたため、2005年1月から4月の間にパブリックコメントが募集され、同時に世界中の報告や論文を評価した。その結果2005年10月にEWGは再びカバの禁止は正当であるという結論に達した。
EWGは結論を下した根拠が公開されるべきであると考え、報告書を発表した。この報告書には英国におけるカバ規制の歴史や評価対象となった根拠、評価過程や議論などが示されている。
報告書がダウンロードできる。
PDF 87ページ
カバラクトンやピペリジンアルカロイドを含む。
ヨーロッパでは一部ホメオパシー医薬品としてまだ使用できる国がある。米国では一般的に販売されている。FDAは注意を呼びかけている。一般的に各国はカバに対して何らかの対応を執っているが、完全に禁止しているところと警告付きで許容している国がある。警告付きで販売を許容している国では肝障害の報告が出ている。
毒性メカニズムについても検討しているが、特定成分や代謝物などは不明で当初疑われた製造の際の不純物によるという仮説も支持できない。



FSA 英国