食品安全情報blog過去記事

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医学部教授がメディアは科学的研究の文脈を無視することを発見

Julianne Chickering
Med Profs Find Media Drops Context on Science Stories
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.850/news_detail.asp
報道は科学的知見を誇張したがり、一般人を混乱させる。科学的根拠の明白でない、あるいは背景や文脈を欠く相反する話が一ヶ月と経たないうちに報道される。ダートマス医学校の二人の助教授が、米国心臓学会や国際AIDS学会などの学会発表について報じた174の新聞記事(そのうち32はトップ記事)と13のラジオやテレビ番組での報道をレビューした。その結果、ニュースでは研究方法や対照群の無いことなどが決して報道されないことがわかった。動物実験の結果が直接人間に当てはまるものではないと述べてあるのはニュースのわずか6%であり、研究結果はまだ雑誌に発表されていないことに言及していたのは2つだけだった。報道発表された学会報告の25%は実際論文にならない。
ニュースで聞いたことを元にして食事内容を変えたり薬局や化粧品販売店で何かを買ったりする前に、自分が全ての事実を知っているかどうか確認しよう。研究の規模は?実験に参加した人数は多い方がいい。それは動物実験か?動物実験の結果をヒトに当てはめるには注意が必要である。有害性や効果を確認するには対照群がプラセボを投与されているかどうかが重要である。さらにその実験がどう計画されているか、きちんとピアレビューのある雑誌に発表されているかにも注意する必要がある。健康に関連するニュースには批判的視点で接することが重要である。またその決断は恐怖に基づくものではなく事実に基づいて行われるべきである。
その論文
学会発表をメディアが報道する時:もっと注意が必要
Media reporting on research presented at scientific meetings:more caution needed
MJA 2006; 184: 576 580
Steven Woloshin and Lisa M Schwartz
http://www.mja.com.au/public/issues/184_11_050606/wol10024_fm.pdf



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