食品安全情報blog過去記事

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日本からの輸入品がしばしば基準に満たないため中国は日本産食品の検疫を強化する

2006-09-25
質検総局
ttp://www.cfs.gov.cn/cmsweb/webportal/W192/A64014396.html
9月21日に質検総局が発表した内容によれば、9月7日からの半月間に日本から輸入された食品について品質上の問題があることが浙江、遼寧、上海、湖北などの検疫所で続々と見つかっている。検出されているのは鉛・ヒ素カドミウムなどである。中国は日本政府に管理強化を求める書簡を送付した。日本関係者へは中国へ輸出する食品は中国の国家基準に適合することを要求する。質検本局は日本からの輸入食品への検査を強化する。
 浙江で冷凍サンマからヒ素が最高で2.22mg/kg検出されておりこれは国家基準の22倍である。ヒ素は人体に必要のない元素で、ヒ素化合物は人体や生物に毒である。慢性砒素中毒では消化器系や神経系・皮膚病を引き起こす。また発ガン性もある。
 9月19日には遼寧で日本の大豆油から基準値以上の鉛が検出された。鉛は貧血や神経・腎臓機能損傷作用がある。上海、湖北ではスルメイカからカドミウムが0.25mg/kgと中国基準値の2.5倍検出された。カドミウムは腎毒性があり骨の軟化や変形作用がある。他に上海でも魚やピーナツから基準値超過が見つかっている。
全ての輸入食品は「中国へ輸出される商品の基準」に合致するかどうかを検査して合致しないものは輸入を禁止する。
(基準値0.1 ppm? )