食品安全情報blog過去記事

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Trans-Foolish

Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
Thursday, September 28, 2006
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1402/healthissue_detail.asp
レストランでのトランス脂肪酸(TFA)禁止がニューヨーカーを健康にしない、と主張。理由はTFAの健康リスクが誇張されすぎていること。食品中のトランス脂肪酸が多いことはLDLレベルを上げるが、コレステロールレベルに影響するのはTFAのみではない。さらに心疾患に悪影響があるのはコレステロールのみではなく、喫煙や高血圧、糖尿病、肥満の方が特定の食事成分よりさらに悪影響が大きい。
慢性疾患はライフスタイルに大きく関与し、政府による個人のライフスタイルを変えようとする試みは大抵失敗している。
TFAへの恐怖はニューヨークタイムスのコラムニストNicholas Kristofが「TFAはアルカイダより多くの米国人を殺した」と書いたことでエスカレートした。科学者はこれに対して反論せず、沈黙は同意と解釈された。
また食品企業はTFAを含まないことを宣伝文句として特に健康上メリットの多いわけでもない商品を健康的だと誤解させて販売している。TFAを普通の脂肪に変えたところでカロリーが減るわけではない。
1980年代に、CSPIはフライドポテトに牛脂を使うのを禁止するよう主張しその代わりにTFAを含む部分硬化植物油を薦めた。今やCSPIは恥知らずにもTFAを非難している。



ノルウェー食品安全局