食品安全情報blog過去記事

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ジエチレングリコール汚染、医薬品−パナマ

Diethylene glycol contamination, medications Panama
14-OCT-2006
http://www.promedmail.org/pls/askus/f?p=2400:1001:7384186567006628804::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,34816
[1]急性腎不全症候群患者は7人増えて合計44症例となった。解毒剤のフェモピゾールfomepizoleが使用されている。
CSSは1969年から医薬品を製造しており、現在は24種類の医薬品を製造している。そのうち少なくとも9種類はシロップである。社会保障機関Social Security Agency
(CSS)から出荷された医薬品には、民間作業所で要求される衛生登録簿がない。2001年1月10日の医薬品の輸入と生産に関する法によれば、民間作業所には製造許可と衛生登録簿が必要であるがCSSは許可のみが要求されている。CSSの医薬品に衛生登録証明が必要だとは誰も考えなかったからである。また保健省の医薬品担当局もCSSでの医薬品製造には充分な監督を行っていなかった。
意図的混入なのか過失なのかについては調査中。
1960年代初頭、Amador Guerrero de Colon病院で風邪の症状の患者が腎障害で入院するという奇妙な事例がおこり、少なくとも15人が死亡した。当時の分析ではグリコール類を飲んだことがわかり、シロップの処方中止措置が執られた。
[2]CSSの医薬品製造の品質管理が問題とされている。

参考情報としてシロップに使われた輸入グリセリンに混入していたジエチレングリコールによる子どもの急性腎不全の事例についての論文などが掲載されている。


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