食品安全情報blog過去記事

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文献

硫酸塩不足状態で育てられた小麦は加工により高濃度のアクリルアミドを生じる
Muttucumaru, N. et al.
Formation of High Levels of Acrylamide during the Processing of Flour Derived from Sulfate-Deprived Wheat
J. Agric. Food Chem.; (Article); 2006; ASAP Article; DOI:10.1021/jf0623081
厳しい硫酸塩不足状態で育てられた小麦はアスパラギン含量が多く、加工に使用されると製品中アクリルアミド濃度が高くなる。硫酸塩不足小麦粉を160℃20分加熱したときのアクリルアミド含量は2600-5200 microg/kgで、正常硫酸塩小麦粉の場合は600-900 microg/kgである。
英国で穀物が栽培されている面積の23%が硫黄欠乏である。


乳児期の鉄欠乏と社会経済学的地位の低さの二重苦
Betsy Lozoff et al
Double Burden of Iron Deficiency in Infancy and Low Socioeconomic Status
Arch Pediatr Adolesc Med. 2006;160:1108-1113.
http://archpedi.ama-assn.org/cgi/content/abstract/160/11/1108
19才になるまでフォローアップして認知能力を解析している。
乳児の鉄不足はその後治療を受けても悪影響は残る。育った環境が貧しい場合には悪化することすらある。