食品安全情報blog過去記事

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2006年1月25日の会合

新生ラットへのGM大豆の影響
EFFECT OF GM SOYA ON NEWBORN RATS
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/acnfp_75_11_gmsoya.pdf
2005年11月の会合で新生ラットへのGM大豆の影響についての予備的研究について議論し、2005年12月5日にウェブサイトに公式に声明を発表した。
Irina Ermakova博士からはGM大豆と非GM大豆はPCRで確認したという以外の情報は得られなかった。しかしこの声明についてGM Free CymruとThe Soil Associationから文書を受け取った。これについての対応を議論する。
(受け取ったメールの内容やその返事が掲載されている)

議事録
ACNFP minutes: 25 January 2006
http://www.acnfp.gov.uk/meetings/acnfpmeet2006/acnfpmeet25jan06/acnfpjanmin
議題3:新生ラットへのGM大豆の影響
Effect of GM soya on newborn rats
最近のロシアの科学者Irina Ermakova博士の新生ラットへのGM大豆の影響に関する研究についてACNFPが出した声明を取り下げるよう要求する二通のメールが GM Free Cymru(ウェールズ地方のGM反対グループ)から送られた。
このメールはACNFPがErmakova博士の研究結果が既に発表されている論文の結果(Brake and Evenson, 2004)と違うから否定しているとの前提で書かれているが、そうではない。ACNFP の声明はErmakova博士の実験については実験条件に関する情報が不十分であり、その結果からは何の結論も導き出せないと述べているのである。もしさらに詳細な情報が入手できればACNFPは検討すると明確に述べている。
ACNFPはGM大豆を与えたマウスについて発表された論文に言及している。その論文にはErmakova博士の言及したパラメーター(産まれた子どもの数や生存率、生長)と同じものが報告されており、4世代に渡って飼料を与えている。この情報は読者にとって意味のある関連情報であるが、この報告がErmakova博士の研究に対する委員の意見に影響はない。
さらに委員はBrake and Evensonの研究は、陰性と陽性の両方の対照群をおき、「良く計画されて」いるとみなしていることを確認した。GM大豆と対照飼料は基本的栄養所要量が満たされ、主要栄養素や微量栄養素が実質的に同じであるように計算されている。
ACNFPは、GM Free Cymruの「最近の報告がGM大豆の健康影響に重大な懸念を示すものである」という主張には同意しない。
他にThe Soil Associationから12月の声明についてGM食品の安全性評価の際のピアレビューの役割についてのメールが来たが事務局から回答した。