食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2006年7月20日の会合

議題:GM大豆の細胞内影響についてのイタリア研究
Italian research on sub-cellular effects of GM Soya ACNFP/78/7
GM及び非GM大豆を与えられたマウスの臓器における超微形態変化について
ULTRASTRUCTURAL CHANGES IN ORGANS OF MICE FED GM AND NON-GM SOYA http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/acnfp_78_7_.pdf
GM大豆を混ぜた餌を与えられたマウスの肝臓・膵臓・精巣の細胞の構造に、GMでない大豆を与えた場合と違いがあるというMalatesta Mらにより2002-2005年の間に発表された一連の報告について。
餌は14% GM (グリフォサート耐性)大豆又は14%「野生型」大豆のどちらかを与えた。 標準飼料のみの群はない。妊娠スイスマウスに餌を与え、その子どもの12匹の雌を同じ餌で育てて1、2、5、8ヶ月後に殺している。一群あたり3匹と想像される。
体重や光学顕微鏡での観察に差はなかった。電子顕微鏡による超微形態観察で繊維状成分の割合などに差があったと主張している。類似の論文全5報。


その議事録
http://www.acnfp.gov.uk/meetings/acnfpmeet2006/acnfpjul06/acnfpminsjuly2006
10番目
ACNFPはイタリアの研究者らが発表した一連の論文について検討することを要請された。
この論文では使用されたGM大豆や非GM大豆の由来についての記載がない。またどういう大豆なのか(野外で育てられたのか実験室のものか、加工方法など)の詳細情報もない。また対照群として使用された大豆がGM大豆と同じ系統なのかどうかもわからない。
またこれら大豆に除草剤グリフォサートが使用されたのかどうかも不明である。
ACNFPは、使用された実験動物が同じなのかどうかの確認と、二つの群の飼料の栄養学的同等性データを求める。
事務局は著者に連絡を取って実験の詳細を確認し、結果を委員会に報告する。

(現時点でその後の情報はない)