食品安全情報blog過去記事

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血糖値を下げるためのシナモンカプセルは医薬品である

Cinnamon capsules to reduce blood sugar are medicinal products!
15.11.2006
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/8546
BfArMとBfRによる合同プレスリリース
有効性は科学的に証明されていない。ある種の製品には高濃度のクマリンが含まれる。

現在ドイツではシナモンやシナモン抽出物を高濃度に含むサプリメントやダイエット食品が販売されている。その中にはII型糖尿病患者の血糖値を下げると謳っているものもある。連邦医薬品医療機器研究所(BfArM)と連邦リスクアセスメント研究所 (BfR)は、こうした商品は医薬品と分類され、販売には認可が必要であるという見解である。販売の認可の際には有効性と安全性と品質の審査が行われる。一方サプリメントや健康食品には販売に認可は必要なく、品質や有効性・安全性の確認や科学的リスクベネフィット解析は行われていない。血糖値を下げるためのシナモン含有健康食品は今や裁判所により医薬品と分類された。従って食品としての販売はできない。健康強調表示のないシナモン含有サプリメントとこれら製品にはクマリン含量に違いがある。公的機関による分析の結果製品によりTDIを超えるクマリンが含まれることがわかった。BfRはそのような製品は有害であると信じている。
血糖値を下げる以外の目的で大量のシナモンやシナモンパウダー製品を摂取している人も摂取は止めるべきである。