食品安全情報blog過去記事

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食品へのアレルギー反応順化パイロット研究が成功

Pilot Study Successful in Taming Allergic Reactions to Food
11/21/2006
http://www.dukemednews.org/news/article.php?id=9965
卵アレルギーのある子どもに少しずつ量を増やして卵を与えることでアレルギーを克服できた。Journal of Allergy and Clinical Immunologyの2007年1月号に発表される。
1-7才の7人のアレルギーのある子どもに、エピネフリンを準備した上で微量(一単位が卵1個の1/1000以下)の卵粉末を食品に混ぜて与え、30分ごとに8時間、どこまで反応が出ないか、耐容量を調べた。その後耐容量を家庭で食事に混ぜて与え、2週間後に病院に来てまた耐容量を調べる、という方法で耐容量が卵の1/10量になるまで継続し、その後維持用量として卵の1/10量を毎日与え続けて2年間調査した。最後には子どもたちは卵二個のスクランブルエッグを食べられるようになった。
現在ピーナッツアレルギーの子どもについても同様の研究を実施中である。