食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ヒトゲノムはこれまで考えられていた以上に多様性がある

Human genome more variable than previously thought
22 November 2006
http://www.nature.com/news/2006/061120/full/061120-9.html
DNAの驚くべき大きな部分が人により違う。
ヒトゲノム配列の解析後約6年が経ち、人々は、研究者はDNAの何たるかがほとんどわかったと思っていたかもしれない。遺伝学者は人の遺伝子は99.9%同じだとみなしてきた。しかしNatureに発表された新しい研究では一人一人のゲノムのかなりの部分が違う可能性がある。この違いは「コピー数変異(CNV)」とよばれるもので、ある特定のDNA断片をある人は1つ、別の人は2つ、3つまたはそれ以上持っているというものである。別の人は全く持っていないかもしれないし時にはその配列が組換えられているかもしれない。
カラムの中
・ ヒトゲノムには30億8000万のDNAの文字がある
・ 遺伝子の数は22,205である
・ 1000万の単一塩基変異(SNPs)がある−ゲノムのわずか0.3%である
・ 1,447のコピー数変異があり、ゲノムの12%を占める
・ 無作為に選んだ二人の人のDNA相同性は99.5%である


EurekAlertでは
遺伝的変動:我々は我々が思っている以上に違う
Genetic variation: We're more different than we thought
22-Nov-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-11/hhmi-gvw112006.php
SNPsを根拠に)病気の診断や予防に個人のDNA配列を調べることが想定されているが、それは再考が必要かもしれない。