食品安全情報blog過去記事

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大豆食品と植物エストロゲンとガンについてのファクトシート

Soy Foods, Phytoestrogens and Cancer Fact Sheet
http://www.cancercouncil.com.au/editorial.asp?pageid=256
大豆に含まれる植物エストロゲンが乳ガンや前立腺ガンのリスクを下げるというがその程度は極めて僅かで、乳ガン患者については治療を阻害する可能性があるためサプリメントの使用は避けるべきであるという内容。通常の食事で摂る分には問題はない。


専門家向け
POSITION STATEMENT
http://www.cancercouncil.com.au/html/healthprofessionals/nutrition_physical/downloads/posion_statement_soy_n_cancer.pdf
キーメッセージ
植物エストロゲンは、植物性食品に含まれる天然のエストロゲン様活性をもつ成分である。大豆や豆腐・テンペ・豆乳などの大豆を含む食品は植物エストロゲンの摂取源である。
大豆食品を大量に摂取すると乳ガンや前立腺ガンのリスクを下げる可能性があるが、下げるのは極僅かである。
植物エストロゲンにはガン予防作用がある可能性があるが同時にホルモン依存性のガンの増殖を促進するという証拠もある。
癌評議会は食事で大豆食品を摂ることは支持する。植物性食品をたくさん摂ることを薦めるのは国家食事ガイドラインでもガン評議会でも一致した見解である。
しかしガン評議会は大豆蛋白質イソフラボンなどのサプリメントを健康な男女がガン予防のために摂取するのは薦めない。
さらに乳ガン既往症のある患者がサプリメントを使用するのも薦めない。乳ガン既往症のある女性は大豆や植物エストロゲンサプリメントに使用に注意すべきであるという根拠がある。