食品安全情報blog過去記事

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魚をもっと食べよう:あなたの赤ちゃんとあなたの心臓が感謝するだろう

Eat More Fish: Your Baby and Your Heart Will Thank You
Gilbert Ross, M.D.
February 15, 2007
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.921/news_detail.asp
ここ数年、アメリカの消費者(特に女性)は魚を食べることは危険だという警告責めに遭っている。これらの警告の多くは大抵疑わしい情報源−「巨大魚」産業を糾弾する自称環境保護団体や活動家−によるものであるが、一部は政府が混乱のもととなっている。
2004年にFDAEPAが妊娠中又は妊娠を予定している女性に対してある種の魚の摂取を制限するように共同で警告を発表した。多くの女性は助言に従ったが、 一部は不幸なことに魚の種類を見分けることができなかったり正確な重量がわからないため全ての魚を食べることを避けた。
The Lancetの最新号に発表された論文で、魚の摂取を制限するより魚を食べることを推奨することの健康への好ましい影響を示している。この11000人以上の妊娠女性について調査した研究では、妊娠中の魚の摂取が少ないと子どものIQや社会的行動指標などが低くなることを見いだした。この証拠は最近の環境団体による反魚警告に反するものである。
全ての魚には水銀やPCBなどの汚染物質がいくらかは含まれる。しかしこれらの物質は子どもや胎児に有害影響を与える量ではなく、著しく用心深いEPAの提唱する「参照用量」は10倍の安全係数を使用しているため参照用量で有害影響が起こる可能性は極めて低い。新しい報告では、こうした微量の汚染物質の影響は小さく、魚を食べることの全体的好影響を明確に示している。
魚に含まれる胎児の神経系発達に必須の脂肪酸は、同時に心疾患予防作用もある。
悲しいことは近年の非科学的警告により多くの子どもたちの脳機能が低く生まれてしまったことである。今後FDAEPAがもっと魚を食べるように女性に勧めることを希望する。