食品安全情報blog過去記事

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科学者グループが栄養情報の品質により雑誌をランク付けした

SCIENCE GROUP RANKS POPULAR MAGAZINES BY QUALITY OF NUTRITION INFO
February 28, 2007
http://www.acsh.org/news/newsID.1502/news_detail.asp
消費者優先の雑誌が栄養情報については最良である。
ACSHが雑誌の栄養情報を調査した報告を発表した。これはACSHによる10回目の調査で2004年と2005年に発行された雑誌をカバーしている。この中で1誌を「優良excellent」と評価し、15誌は「良good」、4誌は「可fair」1誌は「不可poor」とされた。
これまでの最高評価である「優良excellent」のランクをつけたのはConsumer Reportsである。
Nutrition Accuracy in Popular Magazines
http://www.acsh.org/docLib/20070227_Nutrition.pdf
PDF 23ページ
ちなみに最下位だったのは「メンズフィットネス」。女性向けより男性向けの雑誌がランクが低いようだ。
ACSHは雑誌に対して記事の内容を良くするために以下のような勧告を行っている。
1. 読者が情報源を確認できるように、全ての執筆者に情報源の明記を要求すること
2. ライターに対して、予備的科学的根拠を元に読者の食生活やサプリメント摂取を変えるように助言することを許さないこと。「予備的」というのは単発のヒト試験や動物実験・培養細胞での実験結果などである。
3. 小さい事の羅列からなる記事についてはより注意深く編集し、複雑な問題や安全上の重大な問題についてはそのような記事では扱わないこと。
4. 全ての記事は発行前に医療関係者などの専門家に事実関係を評価してもらうこと。


また雑誌の読者に対しては、雑誌の記事を読んで食習慣を変えようとする前に以下のことを検討するよう薦めている。
1. 情報源を確認する。その雑誌は信頼できるか、記事の情報源は信頼できるものか、など。
2. 記事の長さを考える。短い記事には十分な情報は含まれない。しばしば重大な安全上の警告が無視されている。
3. その情報が基本的な栄養の原則に適っているかどうか確認する。そのためには栄養の基本的知識が必要。例えば米国食事ガイドラインなどを参照する。
4. 食生活を変更する場合には医師や栄養士と相談する。