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BVLはトリルフルアニドを含む農薬の解放使用認可を一時停止

21.2.2007
http://www.bvl.bund.de/cln_007/nn_494450/DE/08__PresseInfothek/01__InfosFuerPresse/01__PI__und__HGI/PSM/tolylfluanid-Feb2007.html
活性成分の代謝物が、飲料水のオゾン処理工程で健康に有害なニトロソアミンを生じる。
BVLはトリルフルアニドを含む農薬の認可を一時停止する。これは屋外での農薬使用禁止を意味する。温室での使用は除外される。
2006年11月にトリルフルアニドの代謝物であるジメチルスルファミド(DMS)が土壌から水系に入り、飲料水用に取水されてオゾン殺菌されるとニトロソアミンが生じることが報告された。ドイツではオゾン殺菌は義務ではないがある条件下では意味のある処理方法である。生水のニトロソアミンの簡単で完全な除去は不可能であるため、飲用地表水へのDMSの混入を防ぐ必要がある。水系近傍のみでのトリルフルアニドの使用禁止では効果が疑わしいため、予防的措置として全地域での使用を禁止する。
DMSがトリルフルアニドの分解産物として確認されたのはごく最近である。
以下農薬のリスト。