Drivers and passengers on the road to cancer
7-Mar-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/wtsi-dap030507.php
ヒトガンのゲノム解析を行った結果がNatureに発表された。
ガンの発生に寄与する遺伝子変異（ドライバー）の数はこれまで考えられていたより多く、さらにガンに関連しない多くの突然変異（通行者）があり、ガン生物学者の挑戦は多数の無関係な突然変異の中からガンに関連する突然変異を見分けることにある。
Greenman C et al. (2007) Patterns of somatic mutation in human cancer genomes. Nature 446:153-8. DOI: 10.1038/nature05610
Natureニュース
多数の新しいガン遺伝子がみつかった
Dozens of new cancer genes found
7 March 2007
http://www.nature.com/news/2007/070305/full/070305-7.html
ゲノムの一斉捜索の結果ガンを誘発する遺伝子はこれまで考えられていたより良くあることが示された。
ガンゲノムプロジェクト国際研究により新たに約120のガン遺伝子が見つかった。
210種の異なるタイプのガン細胞の、キナーゼ遺伝子500について、非ガン細胞にはなくガン細胞にはある変異を探索した。ガン特有の遺伝子変異は1000以上見つかったがそのうち150程度がガン細胞の増殖の引き金を引く「ドライバー」遺伝子と考えられる。
この発見の結果、既にガンとの関連が知られている350遺伝子がさらに増えたが、さらにこれ以外にも多くのガン遺伝子はあるだろう。
