食品安全情報blog過去記事

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天然毒に対して警告

Alert issued on natural toxins
March 13, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070313/txt/070313en05002.htm
食品安全センターは、ある種の植物には天然毒が存在するため適切に調理するよう注意喚起する。収穫後の加工や調理により天然毒を壊したり減らしたりできる。
本日食品安全センターは食用植物中の天然毒調査の結果を発表した。

ジャガイモ
5種類のジャガイモ検体(新ジャガ・小豆色・赤い皮・黄色い皮二つを検査し、糖アルカロイドは26-88 mg/kg検出された。主に皮で、身からは検出されていない。通常の糖アルカロイド含量(〜100 mg/kg)のジャガイモの日常的摂取による有害事象は起こらないであろう。しかし芽が出たジャガイモについては別で、芽が出た赤い皮のジャガイモから7,600 mg/kgもの糖アルカロイドが検出されている。糖アルカロイドは調理によって取り除くことはできないため、芽が出たり緑色になっていたり傷んだジャガイモは食べないように。
またビターアプリコットの種、タケノコ、キャッサバ、亜麻仁に9.3-330 mg/kgの放出されうるシアン化物が含まれることも示された。

食品の取り扱い
中毒を避けるために、食用植物を細かく刻んで十分ゆでることが薦められる。
この方法で植物中の青酸配糖体を90%以上削減できる。生で食べる亜麻仁については摂取量を制限すべきである。
衛生署によれば、過去3年間に天然毒(シガトキシンテトロドトキシンヒスタミン)による食中毒事例が100件報告されている。
珊瑚礁の魚を大量に食べないこと、フグやその他のテトロドトキシン含有魚を調理しないことについても注意喚起する。
魚のヒスタミンについては通常不適切な貯蔵が原因である。マグロやサバ、イワシなどは適切に包装して4℃以下で保管すること。