食品安全情報blog過去記事

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プレスリリース

EFSAは暫定EU最大残留濃度案を評価する
EFSA evaluates proposed temporary EU Maximum Residue Levels
15 March 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/press_room/press_release/pr_praper_mrls.html
EFSAはある種の残留農薬基準値案の健康リスクについて意見を発表した。
これは全EUの国家レベルの基準値のハーモナイゼーションの最初の一歩である。ある特定地域のMRLが食習慣が違う他の国でも必ずしも安全と見なされないため、国毎のMRLを全EUのMRLに内包するためにはリスク評価が必要である。
EU MRLは既に約250農薬成分について設定されているが、さらに236農薬成分について暫定MRL案の評価を行った。個別のMRL 6,2000件について評価した。
このリスク評価のために開発された方法では、評価が必要な物質の数の多さとデータ不足とを補うため追加の安全係数が導入されている。従ってこの結果は消費者にとってリスクはない暫定MRLの一時スクリーニングと見なされるべきである。今回のEFSAの評価によれば、236の農薬成分のうち92のMRLについては消費者への慢性・急性健康リスクはない。残り144についてはさらなる評価が必要である。
評価の詳細については以下のサイトより


暫定EU MRL案の消費者への慢性及び急性健康影響に関する意見
Reasoned opinion on the potential chronic and acute risk to consumers’health arising from proposed temporary EU MRLs
15 March 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/praper/maximum_residue_levels/mrl_opinion.html