食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アブラソコムツについて

FACTS ON ESCOLAR
2007-03-22
http://www.inspection.gc.ca/english/fssa/concen/specif/escoe.shtml
アブラソコムツとは?
アブラソコムツはクロタチカマスGempylidae科の二種の魚の一般名で、黒褐色の皮と白い油の多い身をもち、世界中の熱帯の海にいる。どちらの魚もカナダには合法的に輸入できる。
一般名として認められているのは種により"escola"、"クロタチカマスsnake mackerel"及び"バラムツoilfish"である。しばしば"gemfish"、 "rudderfish"、 "マナガツオbutterfish"、 "スズキsea bass" 又は "blue cod"と間違って表示されていることがある。

アブラソコムツを食べた場合に起こりうる反応は?
アブラソコムツは天然に高濃度の下痢誘発性油gempylotoxinを含む。この油はワックスエステルを高濃度に含みひまし油と同様にヒトが消化できない。この種類の油が多いのはこの科の魚特有で、魚が悪くなっているわけではない。
アブラソコムツを食べると腹痛や油っぽくオレンジ/黄色の下痢が発症する可能 性がある。吐き気や嘔吐や頭痛もおこる。通常24-48時間以内に症状は治まる。
高齢者や胃腸に既往症のあるヒトで症状が激しくなる可能性がある。

健康影響を最小化するためにできることは?
・ 疑わしい場合には表示を小売業者に確認する
・ 小さいサイズを選ぶ
・ 網焼きなど油脂を除去する方法で調理する