食品安全情報blog過去記事

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LLライス600シリーズに関するFDAの声明

U.S. Food and Drug Administration's Statement on LLRICE 600 Series
March 2007
http://www.cfsan.fda.gov/~lrd/biorice2.html
APHISはクリアフィールド131種籾中に規制対象遺伝子組換え体が存在する件について調査を行っているが、その過程で汚染源としてLLRICE604が同定されたことをFDAに伝えてきた。LLRICE604はバイエルクロップサイエンス社が開発している除草剤耐性のLLRICE 600シリーズの一種である。
バイエルクロップサイエンス社によればLLRICE 600シリーズはグルフォシネートアンモニウム除草剤に抵抗性となるホスフィノトリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)タンパク質を発現している。
FDAの2006年6月ガイダンス文書で議論しているとおり、食用に開発された新しい品種が極微量食品供給網中に存在する場合、食品や飼料の安全性についての懸念は新しいタンパク質の安全性(毒性やアレルギー性)に限られる。もしそのタンパク質が既に安全性評価済みで安全上の懸念がないのであれば、FDAはそのような品種が食品や飼料に極微量存在することについては安全上の懸念はもたない。
FDAはPATタンパク質については既に何度も安全性評価を行っており、従ってLLRICE 600シリーズが微量食品や飼料中に存在することについて安全上の懸念はないと結論した。