食品安全情報blog過去記事

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USDAは遺伝子組換え物質の低レベル存在に関する政策を明確にする

USDA CLARIFIES POLICY ON LOW-LEVEL PRESENCE OF GENETICALLY ENGINEERED MATERIAL
March 27, 2007
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/llppolicy.shtml
APHISは規制対象の遺伝子組換え(GE)植物成分が市販の種子や穀物に極微量混入した場合の対応についての現行の方針を明確にする。
この政策は新しいものではなく、現在APHISがそうした事態にどう対応しているのかを説明するものである。低レベル混入(LLP)に関する国際的議論が続いている中、APHISはこの機会に公式に方針を説明する。
APHISの役割の一つは規制対象GE物質の輸入・移動・野外試験を監視することにより植物の健康を守ることである。野外試験の際にそのような物質の封じ込めを確保することに重点を置いている。開発者は全てのAPHISの規制を遵守し規制対象GE物質が放出されないようにしなければならない。しかしながらLLP事故が起こった場合にはAPHISの政策は、個々の事例の事実と科学的評価により決定されたリスクレベルに応じて対応することである。APHISは規制対象物質が市販の種子や作物に混入した場合は常にリスク評価を依頼しどのような対応が適切かを決定する。
APHISがその事故が植物の健康や環境にリスクがあると決定した場合には植物保護法により適切な是正措置を執るであろう。是正措置が必要ないと決定した場合でもAPHIS規制違反により企業や個人に強制措置を執ることはある。
2002年に米国科学技術政策室がAPHISとFDAEPAによりGE生物に関する過失に対して執りうる対応を官報で紹介している。
APHISは2003年に野外試験の条件を強化し2004年にはバイオテクノロジー規制改定に着手している。2006年にFDAは初期食品安全評価ガイドラインを官報告知し、EPAは植物に組み込まれる防除因子(植物が作って働く農薬)の野外試験についての案内を官報に掲載した。
APHISはGE生物の開発と導入(輸入や移動や環境放出)を監督している。
この政策文書通知は2007年3月29日付官報で告知される。


規制対象遺伝子組換え植物物質の低レベル存在に対応するAPHISの政策
APHIS Policy on Responding to the Low-Level Presence of Regulated Genetically Engineered Plant Materials http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/content/printable/LLP_PolicyStatement_V13.7%20032307.doc
ワードの文書


LLPファクトシート
Low-Level Presence
http://www.aphis.usda.gov/publications/biotechnology/content/printable_version/fs_llppolicy3-2007.pdf