食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ペットフードアウトブレイクについての概要と更新

FDA Update and Synopsis on the Pet Food Outbreak
April 7, 2007
http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/petfood_update.html
2007年4月5日にFDAはMenu Foodsのペットフードリコールについての新しい情報を提供した。FDAは汚染小麦グルテンで作られたペットフードによるネコやイヌの病気の勃発について現在調査中の最新の知見を報告した。
ハイライト
FDAはMenu Foods社からのリコール通知があってから24時間以内に調査を開始し同社の工場に調査員を派遣して汚染源を捜索した。
・ 同日FDAの消費者相談員が全国の消費者や獣医師からの汚染ペットフードに関連することが疑われる病気についての報告を受け始めた。
・ 全ての汚染製品を追跡するため、FDAは問題の製品を受け取った多数の工場や倉庫を検査した。さらに関係のあった会社に対してはリコールについて協力した。
FDAの調査により汚染小麦グルテンの販売業者はネバダ州ラスベガスにあるChemNutra社であることがわかった。FDAは同社と協力して問題の製品が中国産であることを突き止めた。
FDAは中国政府に対し何故メラミンが小麦グルテンにはいったのかの調査への協力を要請した。
・ 現在FDAは中国産の輸入小麦グルテンについては100%検査対象にしている。
FDAの野外検査室は中国から届いた小麦グルテンにメラミンを確認している。最終製品と原料の検査で確認している。メラミンは工業用や商業用の他肥料としても使用される。
FDAの検査室は400検体以上を検査し21検体からメラミンを検出している。
・ 今日までペットフードのリコールが行われているのはDel Monte Pet Products、 Hill's Pet Nutrition、Menu Foods、 Nestle Purina PetCare Company、 P&G Pet Care及び Sunshine Mills社である。各社ともプレスリリースを発表しておりFDAのサイトからアクセスできる。

その他の事実
・ この件については現在調査中である。
FDAはリコールの結果についてフォローしている。
FDAは連邦や各州、地方担当者、獣医師などと協力している。
・ 現時点でメラミン汚染のある小麦グルテンがヒト食用に使用されたという証拠はない。
・ 各イヌやネコの病気についてメラミンがどの程度関与しているかについては情報の精査やさらなる研究が必要である。
FDAの現在の優先順位は全ての汚染製品の同定と市場からの除去である。全ての汚染小麦グルテンの流通経路は同定され汚染成分を含むペットフードの製造業者はリコールを始めている。
・ 問題の製品が小売店から完全に無くなれば、安全なキャットフードやドッグフードが全米の販売店で入手できる。
FDAはペットフードリコールの最新情報を伝えるウェブサイトを作成して情報を提供している。関係者は以下のサイトを参照するように。
Pet Food Recall
http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/petfood.html