食品安全情報blog過去記事

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2007ペッパー(多分ピーマン)調査

2007 Peppers Survey: January Results
12 April 2007
http://www.pesticides.gov.uk/prc.asp?id=2072
23検体を調査し、MRL超過はなかった。17検体からMRL以下の残留農薬が検出され11検体からは複数農薬が検出された。残留農薬が検出された17検体中16検体がスペイン産。
MRLが設定されていない農薬アクリナトリン、ビフェニル、シプロコナゾール、イソフェンホスメチル、ピリダベン、ピリメタニル、テトラクロロビンホスなどが検出されている。
健康への影響はない。
この調査結果についてはPRCの2007年5月会合で検討する。


スペイン産ペッパーのイソフェンホスメチルについての背景情報は以下。
2007 Peppers Survey: Introduction
http://www.pesticides.gov.uk/prc.asp?id=2059
2006年12月にEUのRASFFによりEUで認可されたことのない農薬イソフェンホスメチルがスペインのアルメニア地方で栽培されたペッパーからドイツで検出された。これまで英国ではイソフェンホスメチルを検査したことがなかった。イソフェンホスメチルは各種昆虫に有効な有機リン農薬で、中国では広く使用されているとされ、メディアの報道ではアルメリアで使用されたものも中国産であるとされる。イソフェンホスメチルは標準的な英語のテキストには掲載されておらずEU加盟国で承認されたことはない。さらに海外でのモニタリング報告もなく定期的検査も行われていない。最初の検査はアルメリア地方でささやかれていた噂によって行われた。