It’s Your Health
The Safe Use of Health Products for Weight Loss
2007-04-12
http://www.hc-sc.gc.ca/iyh-vsv/med/weight-amaigr_e.html
多くのカナダ人が体重減少用の処方薬やナチュラルヘルス製品（NHPs）などを使うようになっている。これらの製品には体重管理計画と同時に適切に使用すれば有益なものもあるが、誤使用は健康に重大なリスクがある。
背景
過去25年間に過体重又は肥満のカナダ人の数が劇的に増加した。過体重又は肥満は、高血圧、冠動脈疾患、2型糖尿病、脳卒中、骨関節炎、乳腺や結腸や内膜のガンを含むある種のガンなどの多様な重大な疾患や状態になるリスクを増加させる。
肥満率が高くなるにつれ減量用製品市場も拡大した。カナダでは減量用処方薬がいくつか利用できる。これらの製品は肥満のために医学的リスクのある人々にのみ処方される。さらにこれらの医薬品は適度な運動と摂取カロリーの削減を伴う運動管理プログラムの一環として医師などの専門家の指導の元に処方される。
減量用に販売されている数多くのNHPsがある。これらは薬局や健康食品販売店、食糧雑貨店などの小売店で販売されていたりオンラインで売られていたりする。条件が揃えばこれらの製品の中には、適度な運動と摂取カロリーの削減を伴う運動管理プログラムの一環として使えば安全で効果的なものもあるかもしれない。しかしながら努力しないで痩せられる魔法の薬はない。
もし減量用に健康食品を使おうと考えているのなら、情報を与えられたうえでの選択ができるよう、これらの製品のリスクを知らなければならない。
減量用健康製品を使用することのリスク
数が多すぎるため、市販されている全ての減量用製品のリスクを並べることは不可能である。さらに健康製品を使うことによるリスクは以下のものを含む多くの要因による
・ 特定製品の成分
・ 単独で使用するのか他の医薬品や製品や食品と併用するのか
・ 使用する人の年齢や健康状態
しかしながら以下のような減量製品の誤用は重大な健康被害をもたらす可能性がある
・ あなたを診察した医師の処方によらない処方薬のオンライン注文
・ 専門家と相談しないで複数の減量製品を一緒に使う：ある種の体重減少薬やNHPは食品や医薬品などと相互作用し有害作用リスクを増加させる
・ 信頼できないところから減量用製品をオンラインで購入する：信頼できないウェブサイトから健康製品を購入した場合安全で効果があるという保証はない。オンラインで販売されているある種の製品には処方薬が含まれていたり重金属汚染があり重大な健康リスクがある。また一部は偽物で宣伝されているものとは違う成分が含まれる。
・ 健康製品を専門家に薦められていないのに減量用に「目的外使用」する ：例えば充血除去用エフェドラや腹痛用ホメオパシー又はマーマレード用のビターオレンジの皮を減量用に使うことなど。これらの製品には重大な心血管系有害作用がある。またセンナやアロエなどの刺激性下剤を使う例が増加しているが心臓や腸の機能に悪影響がある。
・ 減量用製品を「天然」だから「安全」とみなすこと：食品から活性成分を抽出して濃縮したようなものがナチュラルヘルス製品として販売されている。元々の食品は普通に食べていればリスクはないが抽出物を大量に摂るとリスクとなる。飲み物としての緑茶は安全であるが、緑茶抽出物濃縮物を含むNHPで重大な肝障害が報告されている。
その他
製品の宣伝に科学的根拠のない主張がされていることがある。例えばある種の製品は食欲を抑制するとか代謝を活性化するとか炭水化物や脂肪の吸収を抑制するなどと宣伝している。ヘルスカナダが販売を認めた製品については安全性や有効性を評価しているが、未承認のものは有害である可能性があり、その他は単にお金の無駄である。
リスクを最小化するために
体重が心配なら健康的体重を維持する最良の方法について医師などに相談するように。あるいはカナダの食生活ガイドを参照するように。
減量目的で健康製品を使用しようと考えているのであればそのリスクについてあなたの主治医に相談する。特に18才以下、妊娠/授乳中、高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合は重要である。医師には処方薬やビタミン剤を含めて使用している全ての製品について話すように。また
・ あなたを診察した医師の処方した処方薬のみを使うこと
・ 電話番号や住所を教えないような業者、オンラインでの質問のみで処方を行うような業者から健康製品をオンライン購入しない
・ 医師の薦めない目的外使用はしない
・ 宣伝文句は疑え。うますぎると思ったら多分嘘。
・ ヘルスカナダが評価した製品かどうかはDIN、NPN、DIN-HM番号を確認する
・ もし健康製品を使用して有害事象がおきたら直ちに医師に相談しヘルスカナダに通知する
