食品安全情報blog過去記事

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乳ガンの減少はホルモン補充療法の減少と関連する

Decrease in breast cancer rates related to reduction in use of hormone replacement therapy
18-Apr-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-04/nci-dib041707.php
NEJMの2007年4月19日号に発表された報告によれば、2003年の米国における新たな乳ガン患者の減少は、ホルモン補充療法(HRT)の全国的減少と関連する可能性がある。
NCIのSEERデータを利用した解析の結果である。2003年に米国において年齢調整乳ガン発症率は6.7%減少した。この時WHI研究による閉経後の女性のエストロゲンプロゲステロン併用によるHRTの使用による乳ガンや心疾患などの発症率の増加が広く報道されてHRTが急激に減少していた。2001年にHRTの主な二処方の処方数が6100万だったのに2004年には2100万になった。
乳ガン発症頻度の減少は2002年半ばから始まり、50才以上のエストロゲン受容体陽性ガンで顕著である。
Ravdin M, Cronin KA, Howlander N, Berg CD, Chlebowski RT, Feuer EJ, Edwards BK, Berry DA.
The Decrease in Breast Cancer Incidence in 2003 in the United States. NEJM. Vol. 356, No.16. April 19, 2007