食品安全情報blog過去記事

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ガンになる運命なのだと信じることがガンを予防するための助言を無視させる

Fatalistic beliefs about cancer cause many to ignore cancer prevention advice
17-May-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-05/aafc-fba051607.php
もしあなたが自分はガンになる運命なのだと思っているとしたら、それは自己達成しつつある予言となるであろう。Cancer Epidemiology, Biomarkers &Preventionの5月号に発表された6000人以上の米国成人を調査した報告によれば、相当な割合の米国成人が自分はガンになる運命だと思っていて、彼らは例えば運動するとか食生活を改善するとか禁煙するといったガンのリスクを下げるための基本的なことをしない。
多くの米国人は矛盾するニュースや知識の不足からガンについて恐れ、無力だと思っている。ガンに関する情報はたくさんあるのに「全てのものがガンの原因」だという迷信は20年前と変わっていない。この迷信にメディア報道がどう関係するかは明確ではないが、著者は人々がメディアから受け取るメッセージが混乱の一因であると信じている。ガンは一件のニュースで伝えられるような簡単なものではない。科学は再現性を重視するがメディアは新規性を重視する。この二つの要素が衝突して人々を惑わせる。ガン予防に関する矛盾したニュースが混乱の原因であるならば、教育者は単純でわかりやすいメッセージを作る努力をすべきだ。

(だから9年前にも言ってるじゃん→http://hw001.gate01.com/uneyama/gann.html